生活習慣病・特定健診
高血圧
高血圧(高血圧症)は、自覚症状がほとんどないまま進行する病気です。体に大きな変化を感じないまま、心臓や血管、脳に少しずつ負担をかけていくため、「サイレントキラー(沈黙の殺人者)」とも呼ばれています。
血圧とは、心臓が血液を送り出すときに血管の内側にかかる圧力のことです。この圧力が慢性的に高い状態が続くことを高血圧といいます。
高血圧の多くは、生活習慣が関係しています。
- 塩分のとりすぎ
- 運動不足
- 肥満
- 喫煙
- 飲酒の習慣
- ストレスや睡眠不足
- 加齢や遺伝的な体質
これらが重なることで、少しずつ血圧が上昇します。また、腎臓やホルモンの病気が原因となる場合もあります。
症状
高血圧は、ほとんど自覚症状がありません。健康診断で初めて指摘される方も多い病気です。
血圧が大きく上がると、
- 頭痛
- めまい
- 動悸
- 視界のぼやけ
- 鼻血
などがみられることがあります。
しかし、症状がなくても血管への負担は進んでいる可能性があります。
リスク
血圧が高い状態が続くと、血管が硬くなり(動脈硬化)、重大な病気につながる危険があります。
- 脳出血
- 脳梗塞
- くも膜下出血
- 心筋梗塞
- 腎臓機能障害
特に脳卒中は突然発症し、後遺症が残ることもあります。高血圧は、将来の大きな病気のリスクを高める原因になります。
治療法
治療の基本は「生活習慣の改善」と「薬による治療」です。
生活習慣の改善
- 減塩
- 野菜を多く取り入れた食事
- 適度な運動
- 体重管理
- 禁煙、節酒
家庭での血圧測定も大切です。自宅で定期的に測り、記録することで管理しやすくなります。
薬による治療
生活習慣の改善だけで十分に下がらない場合は、医師が血圧を下げる薬を処方します。
自己判断でやめず、定期的に受診しながら続けることが大切です。
脂質異常症
脂質異常症は、血液の中に含まれる脂質(あぶら)のバランスが崩れる病気です。
以前は「高脂血症」とも呼ばれていました。
血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)や中性脂肪が増えすぎたり、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が減ってしまう状態をいいます。これらの数値が高いまま続くと、血管の内側に脂肪がたまり、動脈硬化が進行します。
自覚症状はほとんどなく、健康診断や血液検査で初めて指摘されることが多い生活習慣病です。
脂質異常症の多くは、生活習慣が関係しています。
- 脂肪の多い食事(揚げ物・バターなど)
- 炭水化物や糖質のとりすぎ
- 運動不足
- 肥満
- 喫煙
- アルコールのとりすぎ
こうした生活が続くと、血液中の脂質が上昇しやすくなります。
また、遺伝が関係するタイプもあり、家族に若い年齢で心筋梗塞や脳梗塞を発症した方がいる場合は注意が必要です。
糖尿病や高血圧、加齢も大きな要因となります。
症状
脂質異常症そのものには、ほとんど症状がありません。
そのため、気づかないうちに動脈硬化が進んでしまうことが問題です。
血管が細くなり血流が悪くなっても、自覚できないことがほとんどです。
胸の痛みや息切れ、手足のしびれなどが出る場合は、すでに狭心症や脳梗塞などの血管の病気が起きている可能性があります。
症状が出るころには、血管のトラブルが進んでいることもあります。
リスク
脂質異常症を放置すると、動脈硬化が進み、血管が硬く細くなります。
血管の内側に脂のかたまり(プラーク)ができ、血栓(血のかたまり)ができやすくなります。
その結果、
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
- 狭心症
- 脳卒中
といった重大な病気につながる危険があります。
脂質異常症は、将来の心臓や脳の病気の大きな危険因子のひとつです。症状がないからこそ、早期発見と予防が大切です。
治療法
治療の基本は「生活習慣の改善」と「薬による治療」です。
生活習慣の改善
- 野菜や食物繊維を多く取り入れる
- 脂肪の多い食品を控える
- 適度な有酸素運動(ウォーキングなど)
- 体重管理・減量
- 禁煙
- 節酒
生活習慣を整えることで、数値の改善が期待できます。
薬による治療
生活習慣の改善だけで十分に下がらない場合は、医師が薬を処方します。
悪玉コレステロールを下げる薬や、中性脂肪を下げる薬などがあります。
自己判断で中止せず、医療機関で定期的に管理しながら継続することが重要です。
糖尿病
糖尿病は、血液の中のブドウ糖(血糖)が増えすぎてしまう病気です。
本来、ブドウ糖は体の大切なエネルギー源ですが、それを細胞に取り込む働きをしているのが「インスリン」というホルモンです。
インスリンは膵臓から分泌されますが、この分泌が不足したり、うまく働かなくなったりすると、血糖値が高い状態が続きます。糖尿病は日本人に多い生活習慣病のひとつで、初期には自覚症状がほとんどありません。
気づかないうちに進行し、血管や臓器に影響を与える慢性の病気です。診断は血液検査で行い、空腹時の血糖値や、HbA1cの数値を基準に判定されます。
糖尿病にはいくつかの種類があります。
【1型糖尿病】
体の免疫の異常によりインスリンがほとんど作られなくなるタイプです。若い年齢で発症することもあります。
【2型糖尿病】
日本で最も多いタイプで、インスリンの働きが弱くなったり、分泌量が減ったりすることで起こります。
主な原因や要因は、
- 食べ過ぎ(糖質・炭水化物のとりすぎ)
- 運動不足
- 肥満
- 遺伝や家族歴
- 加齢
- ストレス
などです。生活習慣の積み重ねが血糖の上昇につながり、発症するケースが多くみられます。
症状
糖尿病は初期段階では症状が出にくい病気です。血糖値がかなり高くなると、
- のどが渇く
- 水をたくさん飲む
- 尿の回数が増える
- 体重が減る
- 疲れやすい
といった症状が現れることがあります。
しかし、多くの方は健康診断の血液検査で初めて指摘されます。自覚症状がないまま進行することが大きな問題です。
リスク
血糖値が高い状態を長期間放置すると、血管や神経にダメージがたまっていき、合併症を引き起こします。
代表的なものは、
- 網膜症(進行すると失明の可能性)
- 腎症(悪化すると透析が必要になることも)
- 神経障害(手足のしびれや感覚の低下)
さらに、
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
- 動脈硬化
- 高血圧
などの重大な病気のリスクも高まります。
糖尿病は、脳卒中や心臓病の大きな危険因子のひとつです。症状がない段階からの管理が重要です。
治療法
治療の目標は、血糖値を安定させ、合併症を予防することです。
生活習慣の改善
- バランスのよい食事
- 糖質やカロリーの見直し
- 適度な運動(ウォーキングなど)
- 体重管理
- 禁煙
生活習慣の改善だけで血糖が正常範囲に近づくこともあります。
薬による治療
生活習慣だけでコントロールが難しい場合は、薬を使用します。
- 飲み薬
- インスリン注射
- 必要に応じた薬の併用
患者さんの状態に合わせて医師が選択します。
自己判断で中断せず、医療機関で継続的に管理することが大切です。
特定健診
当院は、那覇市医師会の特定健診実施医療機関です。特定健診をご希望の方は、お電話または受付にてご予約ください。
受診当日は、以下をご持参ください。
・特定健康診査受診券
・マイナ保険証または資格確認書
・問診票(お持ちの方)
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