一般内科
発熱
発熱の原因として最も多いのは、感染症です。
主に風邪(ウイルス性)・インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症・肺炎などが代表的です。そのほかにも、体内の炎症・自己免疫疾患・薬剤の副作用・熱中症などが原因になるケースもあります。
発熱が続く場合や、高熱が出た場合は、単なる風邪ではない可能性もあるため注意が必要です。
発熱に伴って、次のような症状がみられることがあります。
- 頭痛
- 関節痛
- のどの痛み
- 鼻水
- 倦怠感(だるさ)
- 悪寒
- 発汗
- 食欲低下
- 下痢や腹痛
- 嘔吐
- 発疹
体温の変化とあわせて、全身の症状を確認することが大切です。
特に、高齢者や持病のある方、小児では重症化するリスクがあるため注意が必要です。
受診の目安
次のような場合は、早めの受診を検討してください。
- 38℃以上の高熱が続く
- 3日以上改善しない
- 呼吸が苦しい
- 意識がもうろうとする
- 水分がとれず脱水症状の心配がある
- 持病(心臓・腎臓など)がある
また、地域で感染症が流行している場合も、医療機関での診断や検査が必要になることがあります。
当院からのお願い
発熱や感染症の可能性がある方は、必ず事前にお電話でご連絡のうえご来院ください。
院内感染を防ぐため、診療時間や対応方法をご案内いたします。
直接来院されると、他の患者さんへの感染リスクが高まる可能性があります。
ご協力をお願いいたします。
狭心症
狭心症は、心臓の筋肉(心筋)に十分な酸素が届かなくなることで起こる病気です。
心臓に血液を送っている「冠動脈」という血管が狭くなることで、血流が一時的に不足し、胸の痛みや圧迫感が生じます。
多くは数分から十数分でおさまりますが、発作を繰り返すことがあります。血液の流れが不足する状態が続くと、心筋梗塞へ進行する可能性もあるため注意が必要です。
最も一般的な原因は動脈硬化です。
血液中のコレステロールなどが血管の内側にたまり、血管が細くなることで心臓への血流が低下します。動脈硬化を進める主な要因は、
- 高血圧
- 糖尿病
- 脂質異常症
- 喫煙
- 肥満
- 運動不足
- ストレス
といった生活習慣病です。
また、血管が一時的に強く縮むタイプ(血管のけいれん)が原因になることもあります。
症状
代表的な症状は、胸の中央の痛みや締めつけられるような圧迫感です。
- 胸の痛みや重苦しさ
- 左肩や左腕、あごに広がる痛み
- 息切れ
- 動悸
- 冷や汗
- 吐き気
階段を上る、早歩きをするなど体を動かしたときに出て、安静にすると改善する場合が多いのが特徴です。
安静にしていても発作が起こる場合は、心筋梗塞に進行する危険が高いため、早めの受診が必要です。
リスク
狭心症を放置すると、血管がさらに狭くなったり、血のかたまりができたりして、血流が完全に止まることがあります。
その結果、
- 心筋梗塞
- 心臓の働きの低下
- 突然の重症化
といった重大な状態につながる可能性があります。
動脈硬化は全身の血管にも影響するため、脳梗塞などの病気のリスクも高まります。
早期の診断と治療が重要です。
治療法
治療は「薬による治療」と「血管を広げる治療」があります。
薬による治療
- 発作を抑える薬
- 血管を広げる薬
- 血液を固まりにくくする薬
- 心臓の負担を軽くする薬
などを使用し、症状の改善や再発予防を行います。
カテーテル治療
細い管を血管から入れ、狭くなった部分を風船で広げ、必要に応じて金属の筒(ステント)を入れて血流を改善します。
手術
病変が広い場合は、新しい血管の通り道をつくる手術が検討されます。
再発予防や悪化を防ぐために、
- 禁煙
- バランスのよい食事
- 適度な運動
- 血圧、血糖、コレステロールの管理
が大切です。 胸の痛みや違和感がある場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診してください。
不整脈
不整脈とは、心臓のリズム(拍動)が乱れる状態をいいます。
通常、心臓は電気信号の働きによって規則正しく収縮し、全身へ血液を送り出しています。
この電気の流れに異常が起こると、
- 脈が速くなりすぎる(頻脈)
- 脈が遅くなりすぎる(徐脈)
- 脈が不規則になる
といった変化が起こります。
不整脈にはさまざまな種類があり、日本でも多くの方が指摘されています。
一時的で心配のないものもありますが、治療が必要なタイプもあります。
不整脈の原因はさまざまです。
- 加齢
- ストレスや睡眠不足、疲労
- 高血圧や糖尿病などの生活習慣病
- 心筋梗塞や心筋症などの心臓病
- 心臓の電気の通り道の異常
代表的なものに「心房細動」や「期外収縮」などがあります。
心臓の中で電気の興奮が乱れることで発生します。
一部は体調の変化などで起こることもありますが、心臓の病気が隠れている場合もあります。
症状
症状はタイプによって異なります。
- 動悸(ドキドキする感じ)
- 脈が飛ぶ感じ
- めまい
- ふらつき
- 息切れ
- 失神
はっきり症状が出る場合もあれば、無症状で健康診断の心電図検査で指摘されることもあります。
突然始まり、しばらくするとおさまるタイプもあります。症状が強い場合や長時間続く場合は、受診が必要です。
リスク
不整脈の中には、放置すると危険なものもあります。
心房細動では、心臓の中で血液がよどみ、血のかたまりができやすくなります。
それが脳に流れると、脳梗塞を引き起こす可能性があります。
また、重い不整脈では心臓のポンプ機能が低下し、心不全や突然死につながることもあります。早期の診断と管理が重要です。
治療法
治療は、種類や症状の程度によって異なります。
薬による治療
- 心拍数を整える薬
- リズムを安定させる薬
- 血栓を予防する薬
などを使用します。
カテーテル治療
原因となっている電気の異常な部分を細い管で治療する方法です。
根本的な改善が期待できることもあります。
ペースメーカー・植込み型除細動器
脈が極端に遅い場合や、命に関わる不整脈がある場合に使用されます。
心電図や24時間の記録検査で詳しく調べることができます。気になる症状があれば、自己判断せず医療機関にご相談ください。
長引く咳(慢性咳嗽)
慢性咳嗽とは、咳が3週間以上続く状態をいいます。
一般的な風邪や感染症による咳は、数日から1〜2週間ほどで改善することがほとんどです。それ以上長く続く場合は、別の原因が関係している可能性があります。
慢性的な咳は、気道の炎症や過敏な反応によって起こることが多く、呼吸の働きに影響を与えることもあります。
「ただの長引く風邪」と自己判断せず、必要に応じて医療機関を受診することが大切です。
慢性咳嗽の原因はさまざまです。代表的なものは、
- 気管支喘息
- アレルギーによる炎症
- 副鼻腔炎や後鼻漏(鼻水がのどに流れる状態)
- 逆流性食道炎(胃酸の逆流)
- 慢性的な気管支炎
- 喫煙による刺激
- 感染症が長引いたケース
などです。
そのほか、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、間質性肺炎、肺がん、肺結核などの病気が隠れている場合もあります。
原因を調べるために、問診、胸部レントゲン、CT検査、血液検査などを行うことがあります。
症状
主な症状は、長く続く咳です。
- 乾いた咳
- たんを伴う咳
- 夜間や早朝に悪化する
- 運動や冷たい空気で悪化する
- のどの違和感
- 息切れ
- ゼーゼーする音
発熱がある場合は感染症の可能性も考えられます。
咳が長く続くと、睡眠不足や体力の低下につながることもあります。
リスク
慢性咳嗽を放置すると、原因となっている病気が悪化する可能性があります。
例えば、
- 喘息の悪化
- 肺炎への移行
- COPDの進行
- まれに肺がんや肺結核が見つかるケース
また、強い咳が続くことで胸や肋骨に痛みが出たり、日常生活に支障が出たりすることもあります。
長期間改善しない場合は、早めの受診が重要です。
治療法
治療は、原因に応じて行います。
- 喘息の場合:吸入薬などで炎症を抑える
- アレルギーが原因の場合:抗アレルギー薬
- 細菌感染が疑われる場合:抗菌薬
- 胃酸の逆流が原因の場合:胃酸を抑える薬
などが用いられます。
禁煙や生活習慣の見直しも大切です。
長引く咳が気になる場合や、夜間に悪化する場合、血の混じったたんが出る場合は、自己判断せず医療機関へご相談ください。
予防接種
予防接種は、ワクチンを接種することで感染症を予防する医療です。
体の免疫の働きを利用し、病気にかかりにくくしたり、重症化を防いだりする目的があります。
日本では「予防接種法」に基づき、厚生労働省が定めた定期接種と、希望により受ける任意接種があります。
対象年齢や回数、スケジュールは年度や生まれた日によって異なるため、自治体のホームページや医療機関でご確認ください。
当院でも各種ワクチン接種を実施しています。ご希望の方はお電話でご予約ください。
インフルエンザワクチン
インフルエンザワクチンは、毎年流行するインフルエンザウイルスへの感染や重症化を予防するためのワクチンです。
特に、
- 高齢者
- 小児(子ども)
- 心臓や腎臓に持病がある方
- 妊娠中の女性
などは重症化のリスクが高いため、接種が推奨されています。
通常、年度ごとに1回または2回接種します。接種の効果は約2週間後から期待できます。
副反応として、接種部位の腫れや発熱などがみられることがありますが、多くは一時的なものです。
費用:今期検討中
肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌ワクチンは、肺炎の原因となる細菌から体を守るためのワクチンです。
肺炎は高齢者に多い感染症で、重症化すると入院が必要になることもあります。
特に、
- 65歳以上の方
- 心臓や腎臓、呼吸器の持病がある方
- 糖尿病のある方
は重症化のリスクが高いため、予防接種が推奨されています。
肺炎球菌ワクチンには種類があり、接種回数や間隔は年齢やこれまでの接種歴によって異なります。
自治体によっては助成制度があります。
費用:11,000円(プレベナー20)
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹ワクチンは、帯状疱疹という痛みの強い症状や、その後に続く合併症を予防するためのワクチンです。
帯状疱疹は、子どものころにかかった水痘(みずぼうそう)のウイルスが体の中に残っていて、年齢とともに免疫の働きが低下すると再び出てくる病気です。ワクチンを接種することで、帯状疱疹や後遺症のリスクを減らすことができます。
日本では、65歳の方などを対象に定期接種として実施されており(令和7年度からスタート)、対象年齢になると接種の機会があります。
また、50歳以上の成人でも、医師と相談しながら接種を希望する場合に受けられることがあります。
ワクチンは原則として1回接種(種類によっては2回のものもあります)で、体の免疫の働きを助けて帯状疱疹の発症を予防する効果が期待できます。
費用:22,000円(シングリックス)
新型コロナワクチン
新型コロナワクチンは、新型コロナウイルス感染症による感染や重い病気(重症化)を予防するためのワクチンです。接種することで、体の免疫の働きを助け、健康を守ることができます。
日本では、令和6年度(2024年度)から65歳以上の方と、60〜64歳で心臓・腎臓・呼吸器などの持病があり日常生活に支障がある方が定期接種の対象となっています。対象になる方は、秋冬の時期に1回接種を受けることが推奨されています。
なお、これ以外の年齢の方でも、希望に応じて任意接種としてワクチンを受けることができます(任意接種)。
小児については、生後6か月以上からワクチン接種が可能で、年齢ごとに接種回数や間隔が異なる場合があります。
新型コロナワクチンは、医療機関で相談のうえ接種することが大切です。接種スケジュールや対象年齢については、自治体の案内などでご確認ください。
費用:今期検討中